日本漢字能力検定協会が実施する漢字検定は、子供から大人まで幅広い年代の方が受検する検定です。毎年、200万人以上の方が受検しているほど人気があります。
小学生の受検者も多く、1年生から6年生までの各学年で習う漢字ごとに級が設定されているので、漢字習熟度の目安になります。1年に1回は受検したい検定です。
2019年度 第3回検定は2020年6月21日(日)です。
受付期間は3/1(日)~5/21(木)
第3回の検定日には、今年の学年の級を受けても合格する確率が高いです。今5年生なら、5年生相当の6級合格を目指しましょう。
漢字検定では、漢字が正しく書けるだけでなく、漢字の意味を正しく理解しているかどうか、正しい日本語を使えているかどうかを確認することができます。
また、学校のテストと違った雰囲気の会場で、受検することは子供たちに良い刺激となるでしょう。我が家でも初めて10級のテストを大学で受検したときには、親子で大興奮だったのを覚えています。
この記事では、小学生の間に受検しておきたい漢字検定の級と、漢字の勉強法をご紹介します。是非、楽しく勉強して家族で合格を目指してください。
漢字検定はどんなテスト?
『小学生におすすめの検定は?人気の漢検・英検・算検を受けよう!』でも紹介したように、小学生におすすめしたい検定は漢字検定・英語検定・算数検定と3つあります。
中でも『漢字検定』は最も有名で、受けたことのあるお父さん・お母さんも多いでしょう。
漢字検定では、漢字の読み・書きだけでなく、書き順や熟語の成り立ち・意味など幅広い問題が出題されます。低学年の漢字のなかでも、今まで間違って覚えていた書き順が見つかることがあり、意外と大人もはまります。
漢字検定のための勉強をすることで、正しい日本語を使う能力が高くなります。
漢字は1つ1つの文字に意味があるため『表意文字』と呼ばれています。(一方、アルファベットは文字が意味を持たない『表音文字』と言います。)
漢字のもつ意味に触れることで、自分の使う言葉を大切にする気持ちが生まれます。だからこそ子供に漢字を勉強して欲しいと思うのです。
小学生は何級を受けるべき? 目安と合格率
漢字検定 受検級の目安
漢字検定に受検資格はありません。
誰が何級を受けても自由ですが、小学生が受検をするのであれば、学年に対応した級を受けるのがおすすめです。
学年 | 級 | 受検料 | 実施時間 |
1年生 | 10級 | 1,500円 | 11:50~12:30 |
2年生 | 9級 | 1,500円 | 11:50~12:30 |
3年生 | 8級 | 1,500円 | 11:50~12:30 |
4年生 | 7級 | 2,000円 | 13:40~14:40 |
5年生 | 6級 | 2,000円 | 15:30~16:30 |
6年生 | 5級 | 2,000円 | 13:40~14:40 |
漢字検定は毎年、6月・10月・2月の日曜日に行われているので、学年が終わる2月か翌年6月に受検を予定すると、学校で覚えたばかりの漢字が多く、勉強が楽になりますよ。
2019年度 第3回検定は2020年6月21日(日)です。
受付期間は3/1(日)~5/21(木)
漢字検定 受検者数と合格率
日本漢字能力検定協会のサイトに公開されている最新(平成29年度第2回)の受検者数と合格率は次の通りです。
級 | 受検者数 | 合格者数 | 合格率 |
10級 | 18,237人 | 17,295人 | 94.8% |
9級 | 24,142人 | 21,726人 | 90.0% |
8級 | 28,391人 | 23,950人 | 84.4% |
7級 | 30,018人 | 25,831人 | 86.1% |
6級 | 32,223人 | 25,057人 | 77.8% |
5級 | 63,622人 | 45,388人 | 71.3% |
10級から7級までは80%以上の人が合格していることがわかります。早いうちに成功体験をさせてあげるためにも、低学年からスタートすると良いでしょう。
さらに、満点で合格すると『満点合格証書』がもらえます。合格率の高い10級・9級であればチャンスが大きくなりますので是非チャレンジしてみてください!
漢字検定 どんな勉強をしたら良いの?
漢字検定の勉強法
漢字検定の勉強は1日10分でも15分でも構いません。『親子で一緒に』『楽しみながら』『出来るだけ毎日』行ってください。
勉強の基本は、次の3つの繰り返しです。大切なのは毎日少しでも漢字に触れることです。
- 漢字が持つ意味、書き順、部首を知る
- 問題を解いてみる
- 間違えた個所の確認
親子でゲームを考えて、自分で作ってみるのもおすすめです。我が家では白紙のトランプを購入し、カードに検定範囲の漢字を自分たちで書いたゲームを作って遊びました。
カードを2枚以上組み合わせた熟語を作ったり同じ部首の漢字で神経衰弱をするのも楽しかったです。受検級が増えるごとにカードが増えていくのも楽しみの一つです。
漢字検定おすすめ書籍
いちまるとはじめよう!わくわく漢検
10級~5級を始めて受検する方におすすめなのが、『いちまるとはじめよう!わくわく漢検』です。1日10分、30日間で終わるように作られているので、勉強の計画が立てやすく小学生にぴったりです。
漢検 漢字学習ステップ
高学年になったら、または2回目以降の受検なら、『漢検 漢字学習ステップ』がおすすめです。1つ1つの文字を丁寧に学習することができ、『漢字検定のためだけの勉強』にならないことが人気の理由です。
ステップは、2級~10級まで用意されているので、大人も同じタイプの本で学習が出来ます。
漢検 実物大過去問 本番チャレンジ!
問題集はいくつもありますが、検定前に1回は実物大の過去問で本番と同じようなテストを体験しておくと安心です。
初めてのテストの場合、実際に検定と同じ時間を計って、検定時間中静かにしていられる練習もしておきましょう。
子供が漢字検定を受けるなら家族受検を!

漢字検定には『家族受検表彰制度』があります。これは、同一年度・同回に1級~10級のいずれかの級に申請した家族全員が合格すると、『家族合格表彰状』がもらえる制度です。
申請者数が2名以上6名以下であれば、個人受検・団体受検・CBT受検のいずれで受験しても対象となります。
お父さん・お母さんも一緒に受検する時に何級を受けるか悩んだら、漢字検定公式サイトにある『漢検受検級の目安チェック』が役に立ちます。一生懸命勉強する姿をお子さんに魅せてあげることが出来ますね。
漢字検定当日、予定があって受検できないお父さん・お母さん必見です!
⇒【漢検CBT】パパ必見!漢字検定の当日がダメでも家族受検を諦めないで

おわりに

小学生向きだと言われている10級~5級の漢字検定は、その学年で覚える漢字をきちんと理解していれば、難しい問題ではありません。
過去問題集をやっておけば合格できるレベルと言えるでしょう。
小学生におすすめの検定は、漢字検定以外にも『英検』や『算数検定』があります。詳しくは『小学生におすすめの検定は?人気の漢検・英検・算検を受けよう!』で紹介しているので、参考にしてください。
英検にも興味のある方は、『小学生が英検5級に合格するためのおすすめ本・テキストはどれ?』がおすすめです。
算数検定について詳しく知りたい方は、『【算数検定】小学生の算数力を高める実用数学技能検定を受けよう』を参考にしてください。
どきどきしながら受検した漢字検定で、『合格』がもらえれば、それは子供の『成功体験』につながります。自己肯定感も高まります。
小さい頃に『成功体験』をたくさん経験することで、自信がつき大きなことにもチャレンジする気持ちが育ちます。
漢字検定の10級~5級は小さな一歩かもしれません。でも、将来に向けた大きな一歩です。お子さんが自分に自信を持つきっかけになる検定、是非受検してみてください。